ダブリン家がある2006への考察
本館Snigelの家探しねたが盛り上がっています。
しかも「決戦の木曜日」と題名も山場をむかえているというカンジ。同居人のひできすとしては
言いたい、ああ、ばらしたい今日は木曜日。あと4日で現在の家を出なければいけません。同居人のフランス人もほとんどの荷物を移動し終わって、故郷へホリデーに帰ってしまいました。別の同居人のドイツ人もばたばたと荷物をまとめはじめているようです。
そんななか、Snigelとひできすは今現在いったいどーいう状況にあるのでしょうか。
ああ、言いたい。しかし言えないのです。Snigelがあれをネタにしている以上は言ってはいけないのです。はぁ...
ひできすは長年住んでいるうちに結構荷物が増えて部屋も慢性的にごちゃごちゃしているので、家探しをしながら同時進行で荷物整理をしていかなければ大変なことになります。
なーんもできてません(ぎゃふん)はっきり言って、片付けは苦手です。一応公共のスペースは気を使っていますが、自分の部屋は自分が使うだけなので好き放題に散らかっています。いったいどこから手をつけていいかわかりません。
ちょっと隣のSnigelの部屋を見に行って見ましょう。
なんだ、似たようなもんじゃん。ほっ(安心してどーする)ところでひできすは、ここのところ
悲しいくらいに仕事が忙しく、その後であっちゃこっちゃ家を見に行ったりで毎日夜はぐったりしています。
そんな私を見てSnigelは仕事の合間を利用して(ていうか仕事ひまなのかな)、全てのアポイントを取ってくれ、見学のために車を運転してくれます。感謝してます。この場を借りてお礼を言いたいと思います。
さて、私たちは月曜日から橋の下に住むのか?乞うご期待ですね。
地球は丸い-アメリカ周り日本行き12-最終回
最終回の今回は飛行機のファーストクラスというのはどんなもんかというレポートです。
ひできすの席は1J は一番前の右側です。ユナイテッド航空
ファースト・スイートのシート配列は1-2-1で、全ての席に通路があります。シートは電動でマッサージ器がついており、ボタン一つでベッドになります。個人用スクリーンは他社より小さめですが、14チャンネルの番組のほかに個人用ビデオスロットがあり、さらに多くの映画を楽しめます。
ウエルカムドリンクのシャンペンを飲んでリラックスしていると、チーフパーサーが
Good Afternoon Mr. Hidekis. Welcome on board.とやってきて、夕食のメニューを聞いてきます。ここまでは離陸前。
ニューヨーク、
ジョン・F・ケネディ国際空港はこの時間は相変わらず渋滞しています。

フィンランド航空、マレブ・ハンガリー航空、オーストリア航空、チェコ航空、トルコ航空、ルフトハンザ航空と、欧州系がオンパレード。この時間に出て朝ヨーロッパに着くといういわゆるゴールデンタイムです。
暇なので航空機ウォッチでもしましょうか。

これが胴体が世界一長い飛行機といわれる、
エアバスA340-600。見るからに長いでしょ。写真はイベリア・スペイン航空。

ああ、ついに発見。あの有名なフィンランド航空の
ムーミン・ジェット。見たい見たいと思っていたんです。キュートです。
MD11という飛行機も旅客機としてはもう見納めといううわさ。
さて、離陸後シートベルト着用サインが消えるとドリンクのサービスが始まります。ひできすはビールが好きですが、このあと5コースミールが待っているので赤ワインをたのみ、そのまま食事でも同じものを飲むプラン。
10種類のワインから選んだのは、Clos St.Anne 2003 Pomerolというポムロール産ボルドーワイン。うまい!いつもLidlの安いワインを飲んでいるひできすには感動のうまさです。

ドリンクには温められたミックス・ナッツがついてきます。空になるとすぐにおかわりを足してくれます。

見たい映画は太平洋線でほとんど見てしまったので、
Memories Of Geisha(邦題
SAYURI)のビデオをもってきてもらう。

まずはマッシュルームスープと、バスケットに4種類のパンから好きなものを。

前菜は3種類からMashroom and brie bisqueを選択。

次にサラダ。カートで持ってきて好きなものを盛り付けてもらいお好みのドレッシングをかけてもらいます。これはうまかった。草好きのSnigelなら泣いて喜びそう。ちなみにこれはパルメジャンペッパー・ドレッシング。

3種類のメインから選んだのは、フィレ・ステーキwithローズマリー・ソースと
レモンタイム・ポテトパイ、蒸しアスパラガス。普段牛肉を食べないひできすも、この分厚いオーストラリア産ビーフステーキに舌鼓を打ちます。

このあとのチーズ・セレクションは満腹なのでパスし、ストロベリー・サワークリームと食後のコーヒー(
スタバ)。

食後の楽しみはなんといってもこのアイスクリームwithサンデートッピング。これもカートでもってきて客に選ばせます。2種類のアイスクリームにホイップクリームとチョコレートソースをかけてもらいました。いつもはこの上のスライス・アーモンドをのせてもらいますが、何故かこの日はなし。
最後に
ベイリーズをロックでもらい、リラックスしましょう。Memories of Geishaは良くも悪くも有名になった映画なので興味があったけど、当のひできすはもう居眠りをはじめて頭は舟をこいでいます。
いかん。ニューヨークからロンドンまでの飛行時間はたったの7時間なんだから、映画はもうやめてシートをフルフラットにして
Zzzz します。
...
..
.
明かりがつき周りが騒がしくなってきました。朝食の時間です。ホットかコールドから選べます。基本的に温かい料理がいつでも好きなひできすにはもちろんホット。

面倒だから英語で
Baked Tuscan Frittata with red pepper sause, Canadian bacon and sauteed turkey sausage.
これに、ジュース、パン、フルーツ、そしてコーヒーと、いやあ朝っぱらからヘビーだね。
到着時間が近づいてきました。ふと画面を見ると

アイルランド上空(おーい)。
ひできすはいつも乗務員にお願いしたくて出来ないことがあります。
...
「すいませーん、パラシュート貸してください」(爆)さらに、私は声を大にして言いたい
降ろしてくれー!いつも思うんですよね。何が悲しくてアイルランドを通り越して、ロンドンでくそ面倒くさい乗換えをして戻ってこなければいけないのか。
さて、朝食も終わりいよいよ飛行機は徐々に高度を下げています。朝のロンドン上空といえば悪名高い
空の渋滞です。

このとおり、時間稼ぎの大旋回を少なくとも3回はやってくれました。
ロンドン・ヒースロー空港に到着した
ボーイング777。ヒースローでは珍しいパーキング(ゲートに着かないでバスで移動する)。
これまた悪名高いヒースローの入国審査も、ファーストクラスでもらえるFastrackカードで専用の空いているレーンを通るのでかかった時間は5分ほど。これはめっちゃいい気分。一般の列の混み具合はたぶん少なくとも30分はかかるでしょう。
人生最後かもしれないファーストクラスのフライトが終わりました。もうファーストクラスは乗らんでもいいや、と贅沢なことをぬかしておりますが、あの
フルフラット・ベッドとヒースロー空港の
Fastrackカードはやっぱり惜しいです。全体的には、ある程度ほうっておいて欲しいひできすにはサービス過剰なファーストクラスは気疲れします。なにしろやたらにドリンクやら挨拶やらご機嫌取りやらで、ほっといてくれませんから。
ロンドン・ダブリン間は、別に珍しくもないので書きません。ていうか、ひできすは書いてて疲れ果ててしまったので、この辺でおひらきにします。無駄に長い旅行記に付き合ってくれてありがとう。
地球は丸い-アメリカ周り日本行き11
ナイトクラブの向かいという最高のロケーションで地響きのするユースで、寝たんだか寝なかったんだかで、さて翌日です。今日は夕方18:18ニューヨーク発の飛行機に乗らなければならない。まあ、時間はたっぷりある。朝飯もかねてその辺を散歩してみよう。

ペンシルバニア州とニュージャージー州を分けるDelaware River。対岸の町は
Camdenといって、これは後で知ったことだが全米で最も貧しく、
最もキケンが危ない場所なのだそうだ。そういえばこの街のホテルは安く、フィラデルフィアにも船で行けるので泊まろうかと考えていたのだった。ユースにして良かった。

中心街に戻り開いていたカフェでバイキング風の朝食をとる。どでかいホットケーキにメープルシロップ、それにオムレツやなんかを盛り込んで外のテラスで空腹を満たす。
さてそろそろ戻りますか。
昨日と同じルートで電車を乗り継いで目指すはニューヨークJFK空港。2時間かけてニューヨーク・マンハッタン中心部のPennStationに戻り、一服。

しばらくは来ないであろうマンハッタンの街並みを目に焼き付ける。
...
JFK空港にやってきました。ひできすの乗るのはユナイテッド航空UA956、ロンドン・ヒースロー行き。
社員特典で乗る最後の飛行機となる。感無量といった感じですかね。いやいや、そんな大げさなもんじゃあないな。
いつもだいたいすいているこの956便ですが、チェックインカウンターでひできすは固まってしまった。
「UA956便のお客様でボランティアを希望されるお客様はいらっしゃいますかー?」ボランティアというのはつまり飛行機がオーバーブッキングしており且つドタキャンがよそうより少なかったということ。
「え゛ー、乗れないぢゃん!」油断していた。かつてロンドンー・ニューヨーク間は一日三本飛んでいたのが今は一日一本。そして週末のこの日はどうも混み合っていたらしいのだ。
それにしても、最後くらいはドキドキすることのない心配無用フライトを味わいたかったものだす。しょうがない、だめもとでゲートまでいって待っていようか。
JFK空港は確かに巨大な空港ですが、各ターミナルは小さくそれが7つだか8つあり、ターミナルへ入ると大して見るものもない。ひできすはいつものカフェのいつもの席でいつものカプチーノをすすりながら、時間まで発着するヒコーキをながめている。
ゲート付近に戻ると、すでに搭乗が始まっており長い行列が出来ている。ロンドンからは
普通の航空券でダブリンに飛ぶひできすは、これに乗れないと本当は大変まずいのだけれど、もうなかばやけになっており
「乗れたらいーなー」と、かなり脱力気味。
実際これに乗れないと、まず今晩の宿の予約が面倒くさいのと、ニューヨークの宿は平均して高い。そして、明朝に乗れないことが確定したロンドンーダブリン間の飛行機を、高い変更料を払ってあさってに変更、あるいは変更不可で新しくチケットを買うはめに。そんでもって、会社に言い訳の電話(あさってから仕事)を入れなければならない。
以上のようになかなかにめんどいシチュエーションになるので、やけになってる場合じゃ本当はないのだが。
まだ現役だったころ、3日間待ってやっと飛べたとか、荷物が出てこなかったとか、フライトがキャンセルになっただとか、毎週のように世界のどこかから同僚たちのかわいそうなニュースが聞こえてくる中、ひできすは
わりとツイているほうだった。今日も「ま、何とかなるさ」と、根拠のない余裕があったのはそのせいかもしれない。実際やばいのに...
「ひできすさーん」キター!!
「どうぞ」......
どっかーん!座席番号:1J最後の最後のユナイテッドは癒しのファーストクラスだぁー!
地球は丸い-アメリカ周り日本行き10
さて、コンサートが終わました。あとはダブリンに戻るだけです。
帰路は..って、あれ?
...
..
.
ぶわきぃぃ!痛ーっ!今、本気で殴ったっしょ? ねえ
いやあ、やってみたっかたんすよね。引っ張ったあげくにスルーっての。
Kimmel Centerの
Verizon Hallは4階建ての大ホールです。ひできすは奮発して一番高い席を買ったので、1階の前から4列目です。ステージが近いっす。10メートルもあるでしょうか。
うわぁ、こんなに近くでPP&Mが演奏するのかぁ
と、想像していると
そんなに近くにいきなりPP&Mが現れました。
おおっ、本物だ!写真は撮らなかったけどPP&Mのホムペに残っていた、このときの写真を見つけました。
これとか
これ来年の春までリンクは残っているでしょう。
白血病を克服して帰ってきて間もない
Maryは、前の長いストレートヘアをふり乱して歌うというイメージがなくなってしまい残念ですが、歌唱力は健在でした。入院中のいろいろな話を、軽いのりで話してくれました。
3人の中で一番「歳とったなー」と思ったのは
Peterでした。苦労して声を出しているような気がしました。
Paulは髭が白くなった以外は昔の写真と変わらない感じでした。
PP&Mは
3人の美しいハーモニーが有名ですが、コンサートでは観客にも参加させます。いや、させるというか自然にそうなってしまうんだな。彼らはハモっているとき誰か一人は
主旋律を歌っているものですが、ときどきその主旋律を観客に任せておいて、PP&Mの3人ともサブパートを歌うことがあります。そういう時ってすんごく気持ちがいいし、一体感があるんです。
このホールにはどでかいパイプオルガンがあり、以前に競演したことのあるGordonという人がゲストで参加して最後の曲、
Blowin' in the windをみんなで大合唱して終了しました。
会場を出ると都会とはいえ星が出ていていい夜。振り返ると、同じコンサートの観客が次々と吐き出されてくる。中学のころから聞き続けてきた彼らの曲を生で見て聞いて歌ったひできすは、コンサートが終わって宿までの道のりもぼーっと余韻に浸っておりました。
PP&Mを知らない、あるいはちょっとしか知らなくてどーでもいい人にとっては、どーでもいい今日の話題でした。そろそろ最終回にしましょうか。いやまてよ、あの話をしてないな...