地球は丸い-アメリカ周り日本行き11
ナイトクラブの向かいという最高のロケーションで地響きのするユースで、寝たんだか寝なかったんだかで、さて翌日です。今日は夕方18:18ニューヨーク発の飛行機に乗らなければならない。まあ、時間はたっぷりある。朝飯もかねてその辺を散歩してみよう。ペンシルバニア州とニュージャージー州を分けるDelaware River。対岸の町はCamdenといって、これは後で知ったことだが全米で最も貧しく、最もキケンが危ない場所なのだそうだ。そういえばこの街のホテルは安く、フィラデルフィアにも船で行けるので泊まろうかと考えていたのだった。ユースにして良かった。
中心街に戻り開いていたカフェでバイキング風の朝食をとる。どでかいホットケーキにメープルシロップ、それにオムレツやなんかを盛り込んで外のテラスで空腹を満たす。
さてそろそろ戻りますか。
昨日と同じルートで電車を乗り継いで目指すはニューヨークJFK空港。2時間かけてニューヨーク・マンハッタン中心部のPennStationに戻り、一服。
しばらくは来ないであろうマンハッタンの街並みを目に焼き付ける。
...
JFK空港にやってきました。ひできすの乗るのはユナイテッド航空UA956、ロンドン・ヒースロー行き。社員特典で乗る最後の飛行機となる。感無量といった感じですかね。いやいや、そんな大げさなもんじゃあないな。
いつもだいたいすいているこの956便ですが、チェックインカウンターでひできすは固まってしまった。
「UA956便のお客様でボランティアを希望されるお客様はいらっしゃいますかー?」
ボランティアというのはつまり飛行機がオーバーブッキングしており且つドタキャンがよそうより少なかったということ。
「え゛ー、乗れないぢゃん!」
油断していた。かつてロンドンー・ニューヨーク間は一日三本飛んでいたのが今は一日一本。そして週末のこの日はどうも混み合っていたらしいのだ。
それにしても、最後くらいはドキドキすることのない心配無用フライトを味わいたかったものだす。しょうがない、だめもとでゲートまでいって待っていようか。
JFK空港は確かに巨大な空港ですが、各ターミナルは小さくそれが7つだか8つあり、ターミナルへ入ると大して見るものもない。ひできすはいつものカフェのいつもの席でいつものカプチーノをすすりながら、時間まで発着するヒコーキをながめている。
ゲート付近に戻ると、すでに搭乗が始まっており長い行列が出来ている。ロンドンからは普通の航空券でダブリンに飛ぶひできすは、これに乗れないと本当は大変まずいのだけれど、もうなかばやけになっており
「乗れたらいーなー」
と、かなり脱力気味。
実際これに乗れないと、まず今晩の宿の予約が面倒くさいのと、ニューヨークの宿は平均して高い。そして、明朝に乗れないことが確定したロンドンーダブリン間の飛行機を、高い変更料を払ってあさってに変更、あるいは変更不可で新しくチケットを買うはめに。そんでもって、会社に言い訳の電話(あさってから仕事)を入れなければならない。
以上のようになかなかにめんどいシチュエーションになるので、やけになってる場合じゃ本当はないのだが。
まだ現役だったころ、3日間待ってやっと飛べたとか、荷物が出てこなかったとか、フライトがキャンセルになっただとか、毎週のように世界のどこかから同僚たちのかわいそうなニュースが聞こえてくる中、ひできすはわりとツイているほうだった。今日も「ま、何とかなるさ」と、根拠のない余裕があったのはそのせいかもしれない。実際やばいのに...
「ひできすさーん」
キター!!
「どうぞ」
......
どっかーん!
座席番号:1J
最後の最後のユナイテッドは癒しのファーストクラスだぁー!
ご無沙汰しております。
ファーストクラスに搭乗、生きてるうちに1度はしてみたいことです!
トイレに立つときも隣の人を気にせずゆうゆうと行けるんでしょうね・・・
うーん、素晴らしい(笑)
Posted by Anonymous | 16/9/06 12:12 am
このくそ長いレポートは次のファーストクラスレポートを持って終了します。一生に一度は乗ってみたいファーストクラス、一度乗ってみればもういいって感じです。要はサービス過剰なんですよね。
Posted by Hidekis | 16/9/06 1:24 pm
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